- アメリカの大統領選の仕組み
- 共和党とは?民主党とは?
- バイデン氏失脚の流れ
- トランプ VS ハリス
- 今後の日本への影響
①アメリカ大統領選選挙の仕組み
民主党とは?共和党とは?


民主党 | 共和党 | |
社会介入 | 大きな政府 | 小さな政府 |
思想 | リベラル | 保守的 |
シンボル | ロバ | ゾウ |
歴代大統領 | ジョン・F・ケネディ バラク・オバマ ・・・ | リチャード・ニクソン ドナルド・トランプ ・・・ |
支持基盤 | 労働組合 マイノリティ リベラル | 白人 保守 敬虔なクリスチャン |
今までのイメージ | 貧しい人々 | 金持ちの人 |
昨今の変化 | 富裕層・高学歴の支持層↑ | 労働者層の支持↑ |
②バイデン元大統領
7月21日、バイデン氏は大統領選から撤退する意思を明らかにし、後続にはハリス氏を支持する意思を示し、有権者に対して同氏を支持するよう呼びかけました。
ではなぜバイデン氏は大統領選から撤退したのでしょうか
・バイデン 大統領選挙 撤退の背景
バイデン氏については以前から年齢と認知能力の問題で心配の声が後を絶ちませんでした。
そこに24年6月27日のトランプ大統領とのテレビ討論会でその問題が顕著に表れます。
それらが支持者の不安に拍車をかけることとなってしまい、党内からも撤退を要求する声が後を絶ちませんでした。
・ハリス氏を指名
バイデン氏は撤退と同時にハリス氏を全面的に指示すると表明しました。
民主党全国大会の1ヶ月前という緊迫した場面で、不透明な状況を避けるため、党員のほとんどがハリス氏の支持に回る可能性がありました。
その後ハリス氏は自ら全米の激戦州を回り、党からの正式な使命を受けました。
③トランプvsハリス
ハリス氏 | トランプ氏 | |
経済・財政 | 中間層の支援 | さらなる減税 ”国の経済発展” |
エネルギー | 気候変動が最重要課題 引き続きEV推進 | EV推進撤廃 エネルギー価格低下 化石燃料の生産拡大 |
人工中絶 | 擁護 | 反対 |
対中国 | 外交を最優先 軍事力強化も必要 | 中国に対抗しうる軍事力 多額の関税 |
対ウクライナ | 外交を最優先 軍事力強化も必要 | 即時停戦 交渉による解決を主張 |
ハリス氏は選挙戦を通じて自分のカラーを出せず、トランプ氏を攻撃することを主に注力してしまっていたことが今回の敗因の大きな原因と見られています。
バイデン前政権の一部であったハリス氏では現在のインフレ等の経済問題は解決できないのではないかと不安に思う有権者が多かったとされています。
それに対しトランプ氏は経済を最大の問題としてハリス氏や前政権を批判すると共に、自身のスタンスをしっかりと示すことができていました。
10月8日、ハリス氏が出演したABCのトーク番組にてバイデン氏との相違点を聞かれた際、「思い当たる点は1つもない」と答えたことも有権者の不満を募らせる結果となってしまいました。
④今後の日本への影響
・アメリカの経済
日本への影響を考える前にトランプ大統領就任でアメリカ経済がどうなるのかについて考えていきましょう。
トランプ大統領は法人税率の引き下げや所得税の最高税率の引き下げなどの減税策を恒久的な制度をすると言っています。
また、日本を含む外国からの輸入品に対する関税を10%から20%に引き上げるとの方針を示しています。
減税による景気の押しあげや輸入品の価格増加により物価は再び上昇する可能性があるとされています。
・日本経済への影響
アメリカではインフレ率が沈静化する中で、中央銀行にあたるFRBは24年9月18日に0.5%の利下げを発表しました。
政策金利の利下げは4年半ぶりとなり、下げ幅も通常よりも大きいものとなりました。
しかしトランプ大統領の経済政策で再び物価が上昇し高止まりした場合、FRBは今後利下げを進めにくくなります。
そうなると外国為替市場では金利の高いドルの購買が促進され、円安ドル高が進むのでなないかとされています。
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