📈1.何をしている会社なの??
Tencentは現在、WechatというメッセージアプリやWechatpayという決済サービス、その他にもクラウドサービスやゲーム事業など多角的に事業を展開するIT企業です。
以下では数多くあるTencentの事業の中からいくつかピックアップして、説明していきます。
📨2.中国で最も利用されているSNSサービス(WechatとQQ)


Tencentの原点は創業者兼現CEOである馬化騰氏が同級生とPC専用のメッセンジャーアプリ「QQ」を開発した所にあります。
後にスマートフォン向けのメッセンジャーアプリ「Wechat」等を開発しながら大きく発展していきました。
①QQとは?
2020年時点でユーザー数7億人を抱える巨大プラットフォームです。
現在のサービス内容はSNSサービスが中心です。
他にもアバターの作成やコミュニティ作成、ゲーム配信などのサービスもQQ内で楽しむことができます。
主に他者とのコミュニケーションを目的としたものが多く、出会いの場にもなっているようです。
②Wechatとは?
2011年Tencent社によって開発された「Wechat」ですが、当初はWhatAppやFacebook、Messengerのようなアプリと同様のサービス内容でした。
しかし現在に至るまで。「Wechat」には様々な機能が追加されています。
LINEのようなメッセージ機能はもちろん、通話、オンラインショッピング、決済、タクシー配車など多岐に渡ります。
ユーザー数は2024年末時点で13.4億人とされており、すでに中国での生活には欠かすことのできないものとなっているのです。
🎮3.ゲーム事業




Tensentにおいて収益の30%近くを占めるのが、このゲーム事業です。
Microsoftに次ぐ、世界最大のゲーム会社であるTencentですが、なぜここまでの規模に事業を拡大することができたのでしょうか。
①マーケットの大きさ
言わずもがな、世界1位の人口を誇る中国がメインターゲットです。
すでにモバイルアプリで莫大なユーザーを手にしているテンセントにとって、モバイルゲームの市場拡大は追い風となりました。
②世界で人気のゲーム会社次々と買収
中国国内のゲーム市場は政府の規制強化(未成年のゲーム制限、ライセンス発行の制限など)により成長が鈍化するリスクがあります。
そのため、北米・欧州・東南アジアなどの海外市場での収益基盤を強化する目的に海外のゲーム会社に投資を続けています。
例えば・・・
「League of Legends」「VALORANT」を開発した米「Riot Games」はTencentの100%子会社です。
その他にも、「Epic Games」「Supercell」はTencentが大株主であり、出資を行っています。
🔖4.中国共産党との繋がり
①Wechatやゲームチャット内での言論統制
「Wechat」やTencent Gamesが運営する「Honor of Kings(王者栄耀)」内でのチャットでは、中国政府に対する「不都合な発言」は規制されています。
具体的に「ウイグル」「香港デモ」「台湾独立」などは自動的に送信できない状態になります。
②中国政府のプロパガンダ拡散
テンセントのメディア事業では中国共産党について肯定的に報じることが義務付けられています。
例えば「共同富裕」政策に関する記事や中国の経済成長については多くの記事や報道がなされます。
しかし、中国の経済低迷や失敗した政策についての報道は控えられることが多々あります。
🔍最後に
テンセントの事業の幅や規模の広さについて理解いただけましたでしょうか。
テンセントの裏側についても少しだけ解説してみました。
テンセントは中国政府に従順に従ってきたからこそここまでの企業に成長できたのかもしれませんね。
現在テンセントはゲームだけでなく、自動運転やクラウド・AIの分野にも投資を続けています。
今後の動向に目が離せませんね!!
コメント